近年「コロリアージュ」と呼ばれて大流行している大人の塗り絵には、楽しいというだけでなく、さまざまな効果があります。
ここでは、それらの効果についてご紹介します。
大人の塗り絵でストレス発散
塗り絵をすると脳が瞑想しているのに似た状態になる
塗り絵には、脳を「瞑想しているのと似た状態」にする作用があると言われています。
瞑想(めいそう、英:Meditation)とは、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、心を静めて無心になること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと
無心になって何かをすると、それまで悩んでいたことや気に病んでいたことが知らない間に心の中から消え去っていた……という経験は誰しもあると思います。
しかしその「無心になって何かに取り組む」というシーンは、大人になるにつれ少なくなってきてはいないでしょうか。
ストレス社会と呼ばれる現代において、大人には考えるべきことも心配事も気がかりなことも、子供時代よりずっと多いですから、それも仕方ありません。
いざ「何かに夢中になりたい」と思ってもそう簡単にはやりたいことが見つからなかったり、時間やコストの問題で諦めざるを得なかったりすることもありますし、「じゃあ瞑想してみよう」と思い立っても、人間そう簡単に無心になれるものではありませんよね。
そんな中、場所や時間を選ばず手軽に、そして比較的低コストで無心になれるのが「大人の塗り絵」「コロリアージュ」なのです。
塗り絵のセラピー効果とリラックス効果
大人の塗り絵をすることによって脳が瞑想に似た状態になるなら、瞑想によって得られるのと同じリラックス効果やセラピー効果が塗り絵にはある、ということでしょうか?
答えはどうやらyesのようです。
米・メディア「The Baltimore Sun」でクリニカルソーシャルワーカーのMarti Faist氏はこうコメントしています。
「パニック発作を起こすような深刻なストレスに悩む患者たちを見てきましたが、塗り絵をするとまるで浄化されたかのように急速に血圧が下がっていきます」
上記引用のようなケースも報告されていますし、個人的にもリラックス、というか、作業の後に気分がスッキリしたという感覚を良く味わいます。
単純に美しい絵柄や可愛い絵柄を見るのは楽しいことですし、それに好みの色を付けて自分だけの世界を創り上げていく作業も、自分の心を解放する手段のひとつとなっているのだと思います。
大人の塗り絵は脳トレになる!?
近年では、その美しい図柄と共に集中力アップ効果やセラピー効果が注目され、働く女性の間で流行しているコロリアージュですが、塗り絵はそれ以前から介護の現場などでリハビリや脳トレの一環として用いられていました。
塗り絵には脳を活性化させ、認知症を予防したりその進行を遅らせたりする効果があります。
塗り絵をすると、後頭葉、側頭葉、側頭葉、頭頂葉、前頭葉、前頭連合野、運動野など脳のあらゆる部分が作業開始からわずか30秒後には活性化するそうですよ。
ちなみにジョギングや散歩、ストレッチなどのストレス発散法もその根拠の多くは脳が活性化されるからというものが多いですね。
脳を活性化させることは、ストレス発散にも繋がるのですね。
大人の塗り絵で自律神経が整う!
自律神経研究の権威、順天堂大学の小林弘幸先生が、グラフィックデザイナー藤田有紀氏と「自律神経を整えるぬり絵」を出版されています。
一日15分塗るだけで自律神経が整うという塗り絵。
小林先生は、他にも「聞くだけで自律神経が整うCDブック」なども発売されており、実際に聴くとよく眠れたりしたという経験があるので、この塗り絵にもかなり効果が期待できるような気がします。
小林先生が自律神経を整えるグッズとして塗り絵を出すくらいなのですから、図案にもよるでしょうが、塗り絵の自律神経を整える効果はかなり期待できそうです。
まとめ
とにかく、塗り絵は手軽に始められて、心にも脳にも自律神経にも良いもののようです。
人気の塗り絵の本を購入するのも良いですし、もし「いきなり本を買っても本当に塗るかどうか分からない」というご心配がある場合は当サイトの塗り絵を無料ダウンロードしてお試し頂くのも良いと思います。
色鉛筆も、色数が多いものや高級なものだとそれなりのお値段がしますが、一方で色々な画材が100円ショップなどで購入できますので、まずはコストを掛けず、気軽にチャレンジなさってはいかがでしょうか^^
ここまで記事をお読み頂き、ありがとうございました。